パリオリンピックの女子ボクシング66㎏級の選手の出場可否が議論を呼んでいます。
その選手はアルジェリア代表のイマネ・ケリフ選手で、性別適格性検査で合格していなかったからなんだとか。
とてもデリケートな問題で、IOCオリンピック委員会とIBA(国際ボクシング協会)と見解が割れています。
SNSでもいろいろな意見があり、誹謗中傷は除いてたとしても、議論に先が見えない状態です。
では、この件に関してSNSではどんなことが呟かれているのでしょうか?
ヘリフ・イマネ選手のボクシング性別騒動ってなに?
今回、ケリフ選手の他にも、台湾代表の57㎏級のリン・ユーチン選手も性別適格性検査に不合格になっています。
2023年に行われたボクシングの世界選手では、この両選手とも出場資格がありませんでした。
今回のパリオリンピックでは出場OKだったので、急に注目を浴びたという次第。
しかも2021年の東京オリンピックでも出場OKだったということは話題になっていなかったと思うのですが。
そこでまず、ケリフ選手の経歴を調べてみました。
ケリフ・イマネ選手のプロフィールは?【パリオリンピック】
イマネ・ヘリフ選手の経歴
【イマネ・ケリフ】
生年月日:1999年5月2日(2024年8月現在25歳)
国籍:アルジェリア
出身地:Tiaret,Algeria
身長:178㎝
肩書:ボクサー・ユニセフ親善大使
女の子として生まれ育ち、父親は当初、女の子がボクシングをすることを許さなかった」と話しています。
2018年にAIBA女子世界ボクシング選手権でデビューしてから1回戦負けが続いていましたが、2020年のオリンピックでは代表に選ばれてます。
2022年地中海競技大会では、金メダル獲得しているので、メキメキと強くなっているようですね。
ケリフ選手はトランスジェンダーではなく染色体のXYを持っている女性
パリオリンピックでは、見事金メダルを獲得した、イマネ・ヘリフ選手。
オリンピックのニュースでは、最初、ケリフ選手がまるでトランスジェンダー(性同一性障害)かのように報道されていましたが、それは違っていた様でした。
ここにわかりやすくケリフ選手を説明したSNSをご紹介します。
男性染色体XYの特徴を持つだけ
ケリフ選手は、2023年5月のIBA世界ボクシング選手権の決勝戦目前に、資格基準を満たさなかったとして失格になっています。
理由としては、医学的に「テストステロン値の高さ」だったと報道され、DNA検査では「XY染色体」を持っていることが証明されたからだそう。
ただ、医学的には女性が「XY染色体」を持つ条件は存在するんだとか。
高アンドロゲン不応症の可能性?
アンドロゲン不応症
アンドロゲン不応症とは・・・
アンドロゲン不応症(あんどろげんふおうしょう、Androgen insensitivity syndrome)とは、染色体が46,XYで精巣を持つが、表現型(外見に現れた形態・生理的な性質)が女性である病態のことである。
以前は精巣性女性化症候群と呼ばれていた性分化疾患の一つである。
もしケリフ選手が当てはまるとすると、男性ホルモンのテストステロン値が男性が男性並みに高いんだそう。
このようなことから、ケリフ選手のオリンピック出場の可否の判断は、とても難しい問題になったということです。
では、この事実が明らかになって、SNSではどのような意見があるのでしょうか?
イマネ・ケリフ選手へのSNSの反応は?
SNSでは、ケリフ選手がトランスジェンダーではなく、染色体異常と明らかになってから、「誹謗中傷はやめよう」と訴えかけるツイートも多く見られます。
最後にケリフ選手と対戦したことが有る選手が、動画付きで「彼女がズルをしてるとは思わない」とツイートしていました。
いかがだったでしょうか?
もちろん、ケリフ選手やIOCに異議を唱える人もかなりいたことも事実です。
差別のない平和な世界を望むことは人類の願いですが、男女の性別の分け方が難しい問題であることは、永遠の課題になるかもしれません。
まとめ ボクシングのケリフ選手は女性で染色体異常だった
アルジェリアのケリフ選手はじめ、同じような染色体異常の人が、今回のオリンピックでの騒動で心を痛めているかも知れません。
でも、男女の身体的能力の違いはあるのに、男女の区別を付けづらい人も公平にスポーツで競う為にはどうしたら良いのか?
良いアイディアが生まれることを望みたいです。
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